リンパとは

 

リンパという言葉は「リンパ線が腫れる」などの使い方で言葉自体は誰も知っていますが、ではリンパとは何かと聞かれると言葉に詰まる人も多いはずです。この場合のリンパ線とは正式にはリンパ節のことを示しており、痛みを伴うリンパ節の腫れは、病原菌と闘っている急性リンパ腺炎の状態となっているからです。

 

しかし、リンパ節は喉だけにあるわけではなく、全身から組織液を回収して静脈に戻すリンパ管系の途中に複数位置しているもので、組織内に進入してきた非自己異物が血管系に入り込んでくると、それらが全身に循環してしまう前に反応して免疫応答を発動し、防御する機能を持っています。

 

主なリンパ節は、鼡径リンパ節、ウィルヒョウのリンパ節、後頭リンパ節、耳介後リンパ節、耳下腺リンパ節、顎下リンパ節、気管支肺リンパ節などで、他にも多くのリンパ節が存在しています。

 

リンパ管は血管よりも細くて軟らかい管で、その中をリンパ液がゆっくりと循環しており、これもストレスや運動不足によって循環が悪くなることがあります。

 

リンパマッサージとは、こうしたリンパの流れを改善させるために、ポイントとなる部分を中心にマッサージをすることで、血液のように心臓が循環させるのではなく、筋肉の動きで循環させるので、マッサージが有効とされているのです。